新事業創出領域ゆえに、個々人の判断に依存しがちな組織において、社内外の関係者に価値観を伝える事業定義・フィロソフィー・ガイドラインの開発・策定を支援

トヨタで生まれる事業アイデアを、伴走支援・牽引し磨き上げていく新事業創出のしくみ「BE creation」。その規模が拡大していく中、社内における「BE creation」の在り方が明確に定義されておらず、解釈の不一致が発生していました。性質上、新事業創出のしくみは柔軟に変わり続けるものである一方で、何を大切に残し、変えるのかがその時の個々人に依存してしまうことが課題背景としてありました。

そこで、BE creation全体のイメージや文化を形成し、社内外の関係者に対してその組織の価値観を伝えられるよう、事務局メンバーを中心とした個別インタビュー・ワークショップを実施。ワークショップでは「BE creationのありたい姿」を実現するために“連携の重要度がより高いステークホルダー”を選定、価値共創の理想状態を定義し、BE creationの「事業定義文」を開発しました。また、そのプロセスをもとに、存在意義を言語化し「フィロソフィー（PMVV）」を策定。活動における判断基準や指針として活用できるようにしました。

また、価値観の共通化の一環として、既存ロゴの規定・精緻化やビジネス資料、情報発信の統一化・精緻化を図る各種「ガイドライン」も策定。BE creation全体を括り、今後のブランドとしての文化・風土形成にも寄与しました。