目次
SEOってそもそもなに?
SEO(Search Engine Optimization)とは、
和訳すると検索エンジン最適化と言います。
これは、検索エンジンの検索結果上でサイトをより上位に表示させるための技術です。
検索エンジンとは、インターネット上にある情報を検索するシステムのことで、
Google、Yahoo!、Bingなど世界には18種類以上の検索エンジンが存在します。
どの検索エンジンで検索するかによって、上位表示される結果も異なります。
たとえば、「猫とのお喋りの仕方」というキーワードを検索してみると、
Google、Yahoo!、Bing、Baidu、Ecosia などで結果が異なってきます。
SEO のメリットは、自サイトの露出度を上げてアクセスを増やすことにあります。
まずは、Googleの検索エンジン最適化
いろいろな検索エンジンの名前を挙げましたが、
検索エンジンによって「どんなサイトを上位に表示させるか」という仕組みは異なっています。
そのため、SEO 対策を考える上で、どの検索エンジンに最適化させるかを決める必要があります。
Google はシェア率No.1で、特許取得済みのアルゴリズムによってランク付けされています。
Yahoo! は2012年以降、Googleのアルゴリズムを使用しています。
これら 2 つだけで、国内シェアの約 90%をカバーできる状況です(2023 年 12 月現在)。
そのため、昨今では「SEO=Google の検索エンジン最適化」という理解が一般的になっています。
参考:Statcounter Global Stats Search Engine Market Share
本記事でも、
Google の検索エンジン最適化
を軸に話を進めていきます。
今は、どんなサイトが上位表示される?
過去のSEO対策では被リンクがたくさんあるか、文字数がたくさんあるかなどが影響していた時代もありましたが
現在のSEO対策はまた違った対策が必要です。
では、どんなサイトになるように対策すれば上位に表示されるのでしょうか?
まず、Google は「巨大な Q&A システム」と言えます。
Google はユーザーに「やっぱり Google は最高の検索エンジンだ!」と思ってもらえるように、
ユーザーの質問に対して、なるべく良質な順に回答(コンテンツ)を提示しようと動きます。
そのため、より良い検索順位の付け方(検索アルゴリズム)を模索し、日々、アップデートされ続けています。
結果として「SEO」≒「Google 検索エンジン最適化」≒「良質なコンテンツ」と言えます。
これらのことは Google のポリシーに基づいています。
Google のポリシーから一部引用すると、
ユーザーに焦点を絞れば、他のものはみな後からついてくる。
Google は、当初からユーザーの利便性を第一に考えてきました。
Google 内部の目標や収益ではなく、ユーザーを最も重視してきました。
このように、Googleはユーザーを最優先に考え、良質なコンテンツを上位表示させていることがわかります。
表示順の仕組み
では、実際に表示順位決めのフローを見ていきましょう。
- クロール
クローラー(Googlebot)がインターネットを巡回します。 - インデックス
インデックス登録を行い、ページの内容を把握します。 - 検索結果の表示
評価の高いサイトから上位表示する

クローラー(Googlebot)がインターネットを巡回するたびに、競合サイトと比較しています。
被リンク、ページ単体の評価、サイト全体の総合的な評価の合計を比べ、順位付けを行います。
当然、コンテンツが充実しているサイトは評価が高くなるため、
新しくアップロードされた新規ページであっても、検索上位に表示されることもあります。
こういったサイトは、ドメインパワーが強いサイトと言えます。
結果がでるまでの期間
新しいページがインデックスされてから本来の順位が確定するまでには、1〜3 か月ほどかかる傾向があります。
また、順位が確定してからも順位は変動することがあります。
- クリック率
- ページ滞在時間
- 直帰率
- ページ内容の陳腐化
- 検索エンジンのアルゴリズム変動
など、順位変動の理由はさまざまです。
SEO 対策でまずすべきこと
彼を知り己を知れば百戦殆(あや)うからず
なんて難しいことを言ってみましたが
要は対象をよく知ること、自分たちで何ができるか考えることが重要です。
Google でのSEO 対策を行う際には、
Google が公開しているガイドラインが非常に役立ちます。
このセクションで記載していることは、すべてこのガイドラインを基にしていますので、
そちらも是非参考にしてください。
先のセクションで述べたように、
Google は良質な順にコンテンツを提示したいと考えています。
ガイドラインでは推奨事項と非推奨事項を明記されているので、詳細を下記にリストアップします。
推奨事項
- Google がページの存在や構成を認識しやすいようにしてください(サイト設計)
- Google がページ内容を理解しやすいようにソースを記述してください(サイト設計・セマンティックなマークアップ・構造化データ)
- ユーザーの利便性を第一に考えてコンテンツを作ってください(サイト設計・コンテンツ作成)
- 他サイトのコピーではなく、独自の情報を提供してください(コンテンツ作成)
- Google や訪問者を欺くような小細工で順位を上げようとせず、ペナルティを課されないようにしてください (なにをしてはいけないのかを理解しておくこと)
非推奨事項
- キーワードを羅列して検索ヒットさせようとしないでください(meta、alt、文中)
- 文字数を水増ししないでください
- ページ数を水増ししないでください
- コンテンツの内容と関係ないリンクをたくさん貼らないで、リンクを買わないでください
- ユーザーに見えないテキスト(白背景に白文字、CSS で文字を飛ばす、目立たない文字にリンクを貼る)を使用してクローラーを騙そうとしないでください※ただし UX のための CSS は許可されています。
これらの事項を意識することが、Google が考える良質なコンテンツに近づける近道です。
また、近年では AI の進化が凄まじく、AI がいい感じに記事を書いてくれたりもしますが、生成された文章をそのまま有益なコンテンツとして使用することは問題ないとされています。
ただし、文字数稼ぎ等で使用した場合はスパムとみなされてしまう可能性があるので、生成された文章に対しての確認は必須です。
参考:AI 生成コンテンツに関する Google 検索のガイダンス
コーディング視点で見るSEO対策
私が日頃行っているコーディング業務ではどう対策すべきか。
コーディングをする際に、SEOで意識している部分をいくつかピックアップしてご紹介します。
タグ周り
title
Google に対して、title に含まれるキーワードでの上位表示を希望する旨を伝えています。
PC では 30 文字前後、SP では 36〜41 文字前後で 3 点リーダーで省略されます。
meta description
ページの要約文を適切に載せる必要があります。
PC では 120 文字、スマホでは 80 文字移行は省略されます。
title と description は検索結果のスニペットとして表示されるため重要な要素になります。
分業されている制作会社ではマークアップエンジニアが考えることはないかもしれませんが、
設定漏れなどがないよう気をつけましょう。
meta keyword
今はほぼ意味のないものなので、設定しなくても問題ありません。
複数詰め込むとキーワードの乱用という判定をされてペナルティになる可能性があるので、
もし設定したい場合は 1 つか 2 つのキーワードに留めるのがベターです。
meta name="robots" content="noindex”
インデックスから除外してもらいます。(検索結果から削除されるしページも評価されない)
検索結果に出したくない、Google には評価されたくないページに対して設定します。
質が低いページだと思われると順位付けに影響があるため、
エラーページや類似コンテンツページなど Google に評価されたくないページに設定します。
meta で設定する他に HTTP レスポンスヘッダーで設定する方法もありますが、今回は割愛します。
meta name="robots" content="nofollow”
自サイトに設置された外部リンクのクロールを無効化してもらいます。
質の低いページへのリンクやユーザー生成のコンテンツに対して、
サイトをクロールさせないことでサイト評価を影響しあわないようにします。
noindex と nofollow は併用が可能です。
下記のコードは「検索結果から削除されるし、ページ内容も評価されないし、
リンク間でのサイト評価も影響しあわないようにする」という意味になります
<meta name=”robots” content=”noindex,nofollow” />
meta http-equiv="refresh" content="秒数;url=http(s)://...”
一定の時間が経過するとユーザーを新しい URL に転送するタグです。
ユーザーを混乱させたり、ページの評価を引き継げない可能性があるため、
Google ガイドラインでは、サーバー側でリダイレクト処理することを推奨しています。
参考:Google がサポートしている meta タグと属性
サイトマップ
サイトマップとは「ウェブサイトの構造を示すファイル」であり、
ウェブサイト上のすべてのページとそのページ間の関連性を検索エンジンに教えるために使われます。
一般的にサイトマップは XML 形式で作成されます。
サイトマップを設置することによって得られるメリット・デメリットを紹介します。
【メリット】
・クローラー(Googlebot)がサイト全体を効率的にクロールでき、インデックスに追加できる
・動画、画像、ニュースのコンテンツなど、ページ上の特定のタイプのコンテンツに関する情報を提供できる
・xml 形式、RSS 他、テキストファイルで作成可能
【デメリット】
・更新しないと間違ったページをクロールされる、クロール効率をかえって下げる
・サイトマップを最新の状態に保つために継続的な作業が発生する可能性がある
サイトマップの作成をしたほうがいいのか、しなくてもいいのかという指標にも、Google のガイドラインが役立ちます。
【Google がサイトマップを必要だと思うライン】
サイトの規模が 500 ページを超える
【Googleが必要ない可能性があると思うライン】
サイトの規模が500ページ以下
サイト内で完全にリンクされている(Google がページからリンクを辿ってサイト内のページをすべて見つけられる)
サイトの各ページが適切にリンクされていれば、Google は通常サイトのほとんどのページを検出できる(ナビゲーション、フッター、サイトマップページ)と言っています。
サイトの更新性や規模などを考慮して検討するとよいかと思います。
まとめ
- 現在のSEO対策は「コンテンツの質」
- Googleのポリシーでもある「ユーザーを最優先に」を意識して制作すること
本記事が SEO 対策に関する理解を少しでも深める助けとなれば幸いです。
最後まで読んで頂きありがとうございました。
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